自民党の
派閥の
政治資金パーティーをめぐる
問題で、
立憲民主党が、
野党だけでは
衆議院政治倫理審査会の
開催の
申し立てができないとして
公明党に
協力を
求めたの
に対し、
公明党は
本人の
申し出が
基本であり
応じられないという
考えを
伝えました。
今回の問題で、野党側は衆議院政治倫理審査会に出席していない安倍派と二階派の45人の関係議員について、審査会で弁明と質疑を行うよう求めています。
こうした中、審査会で野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の寺田学氏は、公明党の幹事の輿水恵一氏と国会内で会談し、野党だけでは開催の申し立てに必要な委員の数が足りないとして公明党に協力を求めました。
これに対し輿水氏は、審査会の開催は本人の申し出が基本であり応じられないという考えを伝えました。
一方、両氏は関係議員による国民への説明が十分ではないという認識で一致し、説明責任のあり方について引き続き協議することになりました。
公明 輿水氏「申し出を待つのが筋」
衆議院政治倫理審査会で公明党の幹事を務める輿水恵一氏は記者団に対し「関係議員が説明責任を完全に果たしたとは思っていないが、衆議院ではこれまで本人の申し出によって審査会が開催されており申し出を待つのが筋だ。手を挙げる人に対してしっかりと丁寧に対応させていただきたい」と述べました。
立民 寺田氏「公明党の意思が問われる」
衆議院政治倫理審査会で、野党側の筆頭幹事を務める立憲民主党の寺田学氏は記者団に対し「公明党が賛同して申し立てを行うことができなければこの件で審査会の役割は終わってしまう。輿水氏は申し立ての呼びかけに強い難色を示したが、『審査会で説明責任を果たす議員がもういないのか』と問いかけたら、『持ち帰りたい』ということだった。公明党には申し立てに賛同してもらいたい。45人が国会で説明せずに逃げきるかどうか、公明党の意思が問われる」と述べました。
公明 石井幹事長「開催の申し立てに疑問」
公明党の石井幹事長は記者会見で「審査会は本人が弁明したいという意思がなければ機能せず、開催の申し立てをすることにどういう意味があるのか大いに疑問だ。審査会以外にもさまざまな説明の機会があるので積極的に説明責任を果たしてほしい」と述べました。
一方、野党側が今回の問題で衆参両院の予算委員会で安倍派の幹部ら10人の証人喚問を行うよう求めていることについて「これまでの審査会で国民の疑念に十分応えることができたとは言い難いが、当事者である自民党が慎重なのでハードルは高いのではないか」と指摘しました。